コラム
今月のコラムではMBA Partnerはトップビジネススクールを卒業した日本人のキャリア傾向について取り上げます。
連載コラム 第1回 「新しいチャンス」
2005年9月 ジェイ・リヴナット (Jay Livnat)
10年前に比べるとトップビジネススクールを卒業した日本人にはより多くのプロフェッショナルな選択が可能になってきました。これまでの日本人MBAホルダーは、日本へ帰国し以前の勤務先(授業料を出資してくれた会社もあるでしょう)へ復職するか、または新しい会社に就職するかのいずれかの選択をすることが殆どでした。どちらのケースでもMBAの価値を評価している日本国内の会社か外資系でしたでしょう。
ところが最近になり、優れた人材に対する需要がいまだに健在な米国において、多くの日本人留学生が就職活動を行うようになってきました。これはここ2年間における米国経済の順調な回復によって、留学生に対しても多くのオファーがされてきているからです。日本で事業展開をしている投資銀行、コンサルティング会社、世界トップ企業1000社に入る企業が日本人留学生の採用活動をしています。
特に、金融部門において需要があります。投資銀行のプライベートバンキング部門やコーポレートアドバイザリー部門が積極的に日本人MBAホルダーの採用活動をしています。シティグループジャパンのプライベートバンキング業務のサービス終了は、900億ドルもの資産が新しい資産管理サービス、そしてそれを行う有能な人材が緊急に必要とされていることを意味しています。
日本のMBAホルダーが外国企業にアピールできる強みは、ビジネススクールで得られた国際人としての経験、欧米の管理手法の習得があげられます。その上に、日本のビジネス習慣、文化を体得しているわけですから、特殊な優位性を持つことができるのです。